データベース全般
「データベース(Database)」自体については、各種雑誌の「データベース特集」などを読んだほうが
わかりやすいような気がします。なるべく絵が多くて、自分がすでに知っているものから近い説明が
あるもの。たとえば、木村の手元にある雑誌類をざっとみても、以下のような特集があります。
- 必ずわかる図解データベース入門(月刊DBマガジン2007/05号)
- 2ページ×15テーマでわかる図解データベースのお仕事大百科(月刊DBマガジン2005/05号)
- データベースを基本から理解する(日経ソフトウエア2004/11号)
Web版がこちらから参照できます。
- SEのバイブルネットワークデータベース、UNIXシステム管理(ネクストエンジニア2003/04号付録)
- データベース活用技術の徹底研究(インターフェース2002/10号)
- これでナットク!基礎から学ぶデータベース(日経ソフトウエア1999/04号)
また雑誌の記事や特集をひとつにまとめたムックも発売されています。こちらのほうは、雑誌よりももう少し入手しやすくなります。
プログラムを作った事がある人ならば、一般のファイルとデータベースの違い
とか。Microsoft Officeを使ったことがある人ならばExcelとデータベースの違いがざっとわかって、通常仕事で使うような
データベースはリレーショナルデータベース(RDB(MS))で、表がカラムと、行からできている。ということがわかればいいと思います。かなりおおざっぱですが。
各データベースベンダーも、データベース自体の説明をオンラインで行っていますので、それを利用するのもいいでしょう。
ただ雑誌は、入手したいと思ったときに入手できるとは限らないので、うまく雑誌の特集に巡り会えないような場合は、下記の本の中から
「ゼロから学ぶソフトウエア開発完全入門―オブジェクト指向からデータベースまで」と
「ファイル編成からSQLまで図解でわかるデータベースのすべて」
をおすすめしておきます。(同著者の後継本も同出版社からでているようです)。
前者は、プログラミングの諸要素の一部としてデータベースをとらえた物で、かなりコンパクトにまとまっています。
元々各章は、日経ソフトウエア記事を初出とするものです。後者はデータベース自体に言及した物です。
また「萌え系」の表紙、絵柄が気にならない人であれば「マンガでわかるデータベース」は結構おすすめです。マンガ自体も、説明内容も無理なく、
気軽に全体像を知りたい人には良いでしょう。
大園さんの本は、本の流れ、試み自体は評価できますが、誤字・脱字、図表の間違い等が多すぎます。手元に持っているのは初版です。また「データベースおもしろ講座」
も講座形式というのは面白いですが、いかんせん初版が古く、内容的に現在にマッチしない部分(4GL)があり、
また著者の所属するリコーのG-Baseというデータベースの記述があり、これらは現状のほとんどの人にとって不要でしょう。
初心者用の本
-
マンガでわかるデータベース, 高橋 麻奈 (著)/あづま 笙子 (著)/トレンドプロ (著) , オーム社/開発局(2005/12)
- 第1章 データベースって何だろう?
- 第2章 リレーショナルデータベースって何だろう?
- 第3章 データベースを設計しよう
- 第4章 データベースを利用しよう-SQLの基本操作
- 第5章 データベースを運用しよう
- 第6章 データベースの普及と活躍
-
ゼロから学ぶソフトウエア開発完全入門―オブジェクト指向からデータベースまで, 日経ソフトウエア, 日経BP社(2005/04)
-
ファイル編成からSQLまで図解でわかるデータベースのすべて, 小泉 修, 日本実業出版社(1999/06)
- 第1章 はじめてのデータベース
- 第2章 ファイル編成の基礎
- 第3章 データベース管理システム
- 第4章 リレーショナル型データベース
- 第5章 データベース言語・SQL
- 第6章 データベースの設計と管理
- 第7章 データベース・テクノロジ
- 図解入門よくわかる最新&次世代データベースの基本と仕組み―データベースの基本概念からファイル編成・SQLまで
,
大園 博美, 秀和システム(2001/07)
- 第1章 データベースの基礎知識
- 第2章 DBMSの基礎知識
- 第3章 ファイル編成
- 第4章 RDBMSとは
- 第5章 SQL言語
- 第6章 データベースシステムの設計と管理
- 第7章 最新のデータベーステクノロジー
- データベースおもしろ講座, 飯沢 篤志/白田 由香利, 共立出版(1993/04)
- 第1回 データベースシステム概要と基本用語の紹介
- 第2回 データベース管理システムの機能
- 第3回 データモデル(1)
- 第4回 データモデル(2)
- 第5回 データベースのスキーマ設計
- 第6回 リレーショナルデータベース言語(1)
- 第7回 リレーショナルデータベース言語(2)
- 第8回 物理的ファイル構造
- 第9回 問合せ処理
- 第10回 分散データベースシステム
- 第11回 アプリケーション開発と4GL
- 第12回 マルチメディアとオブジェクト指向データベース
初〜中級の本
-
リレーショナルデータベース入門[新訂版]―データモデル・SQL・管理システム―, 増永 良文, サイエンス社; 新訂版 (2003/03)
初版(1991/01)の改訂版。タイトルに[新訂版]が入っているものが新版、ないものが旧版。購入時(特に古本)には注意してください。
- 第1章 データベースとは何か
- 第2章 リレーショナルデータモデル
- 第3章 データ操作言語とリレーショナル代数
- 第4章 リレーショナルデータベースの設計理論
- 第5章 データベース言語SQL
- 第6章 データベース管理システムの標準アーキテクチャと機能
- 第7章 ファイルのアクセス法と編成法
- 第8章 リレーショナルDBMSの質問処理とその最適化
- 第9章 トランザクションと障害回復
- 第10章 トランザクションの同時実行制御
- 第11章 分散型データベースシステム
- 第12章 クライアント/サーバ型データベースシステム
-
情報系教科書シリーズ第14巻 データベースシステム, 北川 博之, 昭晃堂 (1996/07)
大学の授業などで使われている良書。オークションなどで安価に入手できます。
- 第1章 データベースシステムの基本概念
- 第2章 データモデリング
- 第3章 リレーショナルデータモデル
- 第4章 リレーショナルデータベース設計論
- 第5章 リレーショナルデータベース言語SQL
- 第6章 物理的データ格納方式
- 第7章 問い合わせ処理
- 第8章 同時実行制御
- 第9章 障害回復
- 第10章 オブジェクト指向データベース
更新履歴
- 2007/03/30雑誌記事エントリを追加
- 2007/03/20マンガでわかるデータベース、リレーショナルデータベース入門、データベースシステム、を追加
- 2006/10/08ムックを二冊追加
- 2005/12/06amazonへのURLを追記
- 2005/05/17 準備原稿作成
本ページの著者: 木村明治(KIMURA, Meiji)